この日は、北海道の離島シリーズとして、「天売島(てうりとう)」と「焼尻島(やぎしりとう)」へ向かいます。実はこの2島をまわるプランはけっこう考えた。
一日一島で二日かけてまわる案もあったけどん、そこまで広くは無いだろうということで、フェリーの時刻表とニラメッコ。あぁ、こうすれば、十分な時間をもちつつ、二島を回れそうというプランを思いついた。
1)8:30に羽幌発の高速船で天売島へ行く
2)13:20に天売島発の高速船で焼尻島へ行く
3)16:25に焼尻島発のフェリーで羽幌へ帰る
自分のバイクに乗って行かないなら高速船が使えるので、これで一日で2島まわれる。利尻や礼文とちがって、さほど、広くはないので、何とかなるか。ちょっと金はかかるがノンビリ見て回りたいので、このプランで行こう。
天売島はレンタルバイクがあるので、50㏄のスクーターを予約。ヘルメットも貸してくれるので最低限の荷物で行くことができる。
焼尻島はレンタルバイクは無いが、「観光タクシー」という乗合タクシー(ミニバン)があり、これが現地名物らしいので、これで島内をまわることにしよう。たまにはいいもんです。
一応、飛び込みでもいいみたいだが、電話して予約しておきました。

さて、朝8:30の便に乗るので、少し早起き。ホテルから港までは徒歩で行きますが、日帰りなので、荷物はほぼ最低限。7時過ぎにホテルをでました。
歩いて、港を目指します。歩いて10~15分というところか。天気がイイのが幸いでした。後で聞いた話なんだけど、海がシケてフェリーが休止することもあるらしい。
港について、発券窓口をみると、出航の30分前から手続き可能とのことなので、付近をブラブラしながら、写真を撮ったりしてました。
本日、搭乗する高速船。さんらいなぁ2です。その後方には、フェリーもありました。
なんかこう女子高生のキャラを書くのが流行りなんすかねぇ。萌えキャラかな。
高速船の予約してあるので、時間になったら窓口に並んで、
「予約している○○です」
というと、予約名簿で確認してくれました。チラッと予約名簿が見えたんだけど、私含めて数名が予約してたようです。逆にいえば、ほとんどは予約してないということか。そういうもんなんかな。
おそらくだけど、お盆休みとかGWとか、長期連休でも無ければ予約はいらないのかもね。
定刻に高速船に乗込みました。予約はしているが座席は自由です。空いてたので窓際の2席を占有してノンビリ船旅を満喫します。
さぁ、出航。高速船なんで、けっこう揺れますね。後で聞いた話では、少々、シケていたようです。
このフェリーは、焼尻島を経由しつつ、天売島へ到着します。約1時間ですかね。あっという間だったと思います。
天売島へ到着しました。出迎えの人もいますね。旅館の人か観光案内か。

降りてすぐ目の前に「オロロンレンタル」がありました。ココでスクーターを借ります。オバぁちゃんがやってました。この天売島、焼尻島の両方とも、人口も年々減っており、年寄ばかりなんだそうです。
手続きと観光ガイドをもらい、出発します。あ、ヘルメットは貸してくれますが、かなり古い感じか。ジェット型がよかったんだけど、私にあうサイズがありません。どれもきついです。しょうがないので、半ヘル。これも、少々キツイ、何個か試してみて、かぶれるのを発見しました。ちなみに、レンタル店主は、「サイズなんてあるんだね~」と言っておられました。ありますよ、ヘルメットにサイズは。半ヘルは知らんけど。
あと、注意点として「マムシに注意」という話しがありました。沖縄かよ、みたいな気もするけど、マムシがいるらしく、草むらには入らないほうがいいとのことでした。
噛まれたら死ぬな。病院も無いし。いや、診療所はあるみたいだが、月2回の通い医師らしいので、ここでケガや急病はやばいな。
さて出発します。50㏄に乗るのは、いったい何十年ぶりだろうか?
あと、半ヘルは初体験です。ま、わかってはいたが、防御力はゼロに等しくないか、コレ。いざってときに、頭を守ってくれるのか、ちと心配だが、安全運転で行こう。
これがレンタルした原チャリ。Let'sって書いてある。スズキかな。そこそこキレイです。一応、操作系を確認します。あと、この日のために用意したカメラを体に付けるホルダーを装着。今まではバイクにカメラをつけて撮影してましたが、今回はボディカメラです。
体に付けるホルダーを、安いヤツで3種類ほど試してみて、これが一番しっくりくるということで選択。あ、カメラは今はなき、SONYのアクションカムを愛用しています。ま、これが壊れるまで使うつもりです。
今回のコースはこんな感じ。

©GoogleMyMap
だいたい外周をまわる感じです。ちなみに内側にも道はありますが、ほぼほぼダートです。なので、ちょっと遠慮しとこうかと思います。
さて走りだして、まず感じることは、普段乗ってるFZ1やNMAXとかなり勝手が大きく違うことですかね。おぉ、動いた!みたいな。半ヘルというシールドがないヘルメット自体、初めてなんだが。かなり風が目に染みる。よく、こんなんで走れるもんだと思った。
もう法定速度(30km/h)でユックリ走ります。狭い島なので十分です。天売島は夏場は、時計回りにしか回れないそうです。(厳密には島の半分が時計回り一方通行)
天売島は、三つの観光スポットがあって、
1)赤岩展望台
2)海鳥観察舎
3)観音崎展望台
です。
まず、西端にある赤岩展望台を目指します。と言っても、島の南の道路をノンビリ走っていくだけです。
出発してすぐ、左に逸れる道があったので入ってみました。そこは漁港のようですが、まぁ、誰もおりませんでした。漁港は朝早いですからね。
ひっそりとした漁港でしたが、ウニ漁とかあるのかな。
写真だけ取って、元のルートに戻ります。
道道548号を走っていくと、おそらく、黒崎海岸のあたりだと思いますが、ウミネコの集団がいまして。
前方を自転車のカップルが走っていますが、私がそれに続いても、まったく逃げないんですね。
人を恐れていない。
それでも近づけば飛んでいきます。もう、ウミネコとともに走るっていう、なんとも代えがたい体験をすることができたと思います。ウミネコトップガンだね。
映像をみるとわかりますが、このあたり、コンクリ舗装みたいなんですよ。コンクリの板を敷き詰めて道路にしてるようで、かなり凹凸があります。なので、跳ねるような感じで走ることになるのでスピードは控え目の方がイイかと思いました。
スクーターでは気になりませんがバイクには走りにくい道路かもしれません。
おっと、マムシに注意の看板あり。こわいね~。
ここから、この道路をひたすら走って、赤岩展望台につきました。
ひっそりと看板がありました。ちょっと草に隠れてる感じです。この先に展望台があるそうなので、灯台の手前にある通路を通っていきます。
なんじゃこりゃ。うわコワいぞ。
高い所が苦手な人には、なかなか厳しい展望台っすね。
ちょうど、野鳥撮影をしている人達がいたんだけど、めずらしい野鳥がけっこういるみたい。
おそるおそる下側を覗いて撮影。海はきれいだ。
野鳥観察している人は、巨大な望遠レンズで鳥が飛び立つ決定的瞬間を捕らえていたようです。俺には無理。しかし、この崖っプチで、あんな大きなカメラを構えるって、すごいことだなと思うわ。落としたら終わりやん。
しばらく撮影して、コワいけど、眺めを楽しみつつ、展望台を後にしました。次へ向かいますので駐車場へ戻りました。
ちなみにカメラはこんな感じ。バイクに乗った時に正面を向くような感じにしました。しかし、なんでSONYはアクションカムをやめちゃったんだろうね。GoProやInstaに勝てないと思ったのか。カメラはSONYでそろえてるので、残念です。
ここでちょっとバイクを眺めてまして。50㏄なんで非力ではありますが、狭い島でノンビリと走るにはちょうどいい感じです。というか、このバイクでスピードを出そうとは思わないか。半ヘルだし。
こんなナンバーでした。オロロンラインって書いてある。あと、ゆるきゃらかな。
ここには灯台もありました。船への安全を祈りつつ次へ向かうことにします。

緑深い道を進んでいくと。

海鳥観察舎へ到着しました。観察舎の駐車場へ到着。ココにバイクを停めて歩いて行きます。
うわ、なんか怖いぞ。尾根沿いを歩いて観察舎へ向かうが、ここって柵が無いんですよ。なんつ~危険な!?いや解放感満点か。ひぇ~~、もう下は見れないっす。
観察舎へ向かう階段が出てきました。いや、これは高いところが苦手な人にはかなり酷な階段じゃないか?
ガクガクしながら、なんとか階段をおりて観察舎まで来ました。まぁ、柵があるだけマシかも。ゆっくり、あまり下を見ないで降りていきます。観察舎へ入りました。
観察舎から見た崖の風景。写真ではわかりませんが、野鳥がたくさんいるようです。天売島は野鳥が多く住んでいるそうで、野鳥観察が好きな人なら、ここで観察するといいのかもしれませんね。
情報パンフが掲示してあります。
ここでみられる野鳥などが掲示されてますね。まぁ、この距離感だと、どの野鳥かは判断できませんが。ここらで戻ることにします。また、崖の階段を上るのかと思うとめいりますが、ここにいるわけにもいかないので、勇気をもって上っていきました。

無事に駐車場へ戻りました。誰もいないねぇ。続いて観音崎展望台へ行きます。
この看板があって、ここから草が生い茂った細道があるので、そこに入っていきます。原チャリならいいが、車はきついな~と思った。駐車場があったので、そこにバイクをとめて、展望台へ歩きます。
この島は、けっこう険しいねぇ。
観音岬の看板がありました。
観音岬からの風景です。かなり険しい崖っぷちっすね。
漁船だろうか。
この先、登山客向けの休憩所、ノゴマ館というのがあるんですが、ダートの先なんですよね。ちょっと入ってみたんだけど、ダート慣れしてないので、厳しそう。あきらめて戻ることにしました。
そしてフェリー港の近くに戻ってきました。ちょっとそれて、漁港を軽く見物走行しまして。
ゆっくりまわって、約1時間半ちょっとという感じですかね。レンタルバイクはは2時間なので、天売島をもう一周してきました。時速30km/hでちょうど30分ぐらい一周できました。やはり、黒崎海岸近辺のウミネコに占拠された道路が印象的でした。まだまだ占領されていたし。
あと、一周目にはいなかったんですが、鳥が死んでたので、車に引かれたのかな。
ココでは、よくあることらしい。

2周目でフェリー港に戻って、ちょうど2時間でした。レンタルショップでバイクを返却。特に外装のチェックもしないし、ガソリン満タン返しも無いので、簡単に済みました。一周は約12㎞だそうで、2周しても30㎞いかないから1Lも使ってない感じか。

ちょうど11時過ぎだったので、レンタルショップの隣にある、飲食店へ。漁師の店ということらしい。入ってみると、お客さん2人だけ。でも、「予約席」と書いてあるけど、一席はあいていたので、入れてもらいました。ちなみに、その後にもう一人きたけど、満席で断ってたので、ラッキーでした。
さて、天売島もウニが自慢なはずなんだけど、聞いてみたら、
「残念ながらウニはなくて」
とのことでした。やはりシケが続いていて漁ができないらしい。

なので、漬け丼をいただくことに。おいしくいただきました。う~ん、タイミングが悪かったとも言えるが、今年は、ウニ丼と、とことん縁がないもんです。
食べ終わってから、フェリーまで時間があったので、付近を散策。

いやしかし、天気がよくて良かった。実についてると思いました。向こうに見えるのは焼尻島かな。港から少し歩くと上っていくような感じで高台にあがりました。景色を見れます。
歩いていると、「海の宇宙館」へやってきました。

ココは事前にしらべて、そういう施設があると知ってはいました。なんでも写真家の人が創業したところらしい。写真を展示しつつ、宇宙を表現しているとか。
ちょっと興味があったので、立ち寄ってみました。
ところが、ちょうど、改装工事の前らしく、今シーズンは営業終了するところだったそうです。なので、展示物は、ほとんどなく、御土産が少し売ってるぐらいで。
あら、残念だが仕方ない。記念にマグネットマスコットを購入。
この後、ぶらぶらとフェリー港へ向かいます。そこで、なんか漁港らしいオブジェを発見。
小さいボートを花壇にしており、海鳥の人形が飾っております。お花もきれいに咲いており、よく手入れされてるようですね
フェリー港へ戻ってきました。

地図が朽ちているなぁ。

なんか、ボロボロで地図として機能してないっすねぇ。しょうがないか。

お、孤独を楽しむウミネコを発見。横顔もりりしい
ココは旅館だったのかな。もう閉業したようです。持ったないけど、この島で観光客目当てに通年で営業するのは、ちと難しいかもしれない。利尻島や礼文島ならわかるが。
天売島の観光マップ。ここには10㎞と書いてあります。ゆっくり歩いて2~3時間ぐらいだろうか。
都立杉並工業高校の記念碑。絵を書いてくれたんだろうか。
御土産店みたいだけど、やってませんでした。15時に店をあけると張り紙はありますが、はたして!?
お迎えの船がやってきました。ココから高速船で焼尻島へ向かいます。今回もすいてました。焼尻島まで約15分です。
無事に出航。
焼尻島へ到着しました。観光タクシーを予約していたので、ドライバー兼案内人が待っててくれました。まぁ、予約してなくても、いるんだろうけど。(笑)

この日は、私と飛び入りのもう一人の2名で乗込みました。
この観光タクシーの運ちゃんは名物解説でまぁまぁ有名なのかな。焼尻島へ訪れたら利用するとイイかもしれません。スタートして観光案内となる独演会が始まります。島の概要、観光施設、裏話など、面白おかしく解説してくれます。
コースとしてはこんな感じです。

©GoogleMyMap
コースとしては、島の下半分をめぐる旅です。ちなみに今回は観光タクシーにの乗ると決めてから特に何も調べてないんだけど、上半分は何があるのかわからないですね。
第一の目的地は、「オンコの荘」ですが、そこまでの間の運転手さんの語録を少しだけ書いておくと。
【観光ハイヤー語録】
・島内周囲は12㎞
・人口は130名。
・観光客が来れば活気はあるが、観光客がいなくなるとひっそりして寂しい島
・島に一件しかない旅館がまもなく閉店。後継者がいない
・島の郵便局。島で一番立派で近代的。
・そのとなりは、交番。これも2年前に立て直したばかり。工事費が7千万。
・雪は1mぐらいつもる。気温はマイナス10度以下
・動物は犬と猫と、綿羊しかいない
・ヘビはいないから、安心して歩ける
・対向車はめったに来ない。毎日は自分の道路みたいだ
・子供は小中合わせて一桁
実際には、この3倍くらいのトークがありました。
そうこうしている内にオンコの壮へ到着しました。後でGPSの記録をみてびっくりしたが、地図にない道を進んでおりました。衛星地図をみると、道はありますが、地図にない道は、私はいけないでしょうね。やはり観光ガイドは強い。
到着して車を降りて、そこから運転手さんが案内してくれます。オンコの荘は国の天然記念物にも指定されてるそうで、寝そべったような樹木とか特徴的な外観が面白いです。
まずはコレか。

ワラビが沢山生えている。取り放題だが、今は、ジジババしかいないので、島民で取る人はいないとか。(笑)

これは、ホウノキの花だそうです。匂いがいいという。
これはオニユリ。葉っぱの群生がすごいですね。昔は、これを墓前に供えたそうです。最近は・・・後略。
これはナナカマドの木。どこにでもある木だって(あ、ここは笑うところです)
これは、「般若の木」と命名された樹齢100年だそうです。般若の木という名称は観光協会が考えたそうで、話題になりそうなネーミングを考えるそうです。まぁ、確かに「般若」っぽい。夜中にこんな木があると、ビビるかもしれん。
クシで有名なツゲの木のツゲ。本来は木として成長するそうですが、ココのは小さいままだとか。風が強い日が多くて成長できないらしいです。
イタドリの葉。食べれるとか。いやぁ、どんな味なんだろう。
カラマツラクヨウの木。これもかなり樹齢だそうです。やはり100年モノだろうか。
運転手さん曰く、「この松は天然の盆栽と言われている」ということです。盆栽というには、かなり大きいですが、確かに見事な枝ぶりな気もしますね。盆栽のことはわからないが。
たまたまうまく撮れたかもしれない。見事な松っぽく見えます。(笑) すこし見とれますね。
目の前に現れました。これが、このオンコの荘の名物、横に倒れたように生えてるオンコです。すごい流れた枝っぷりです。強風でこうなったそうです。これも結構な樹齢らしい。
少し開けた場所にでました。
写真で海が白飛びしちゃってますが、建物があるのがキャンプ場だそうです。2000万かけて作ったキャンプ場らしい。そんなにかかるのか~とか思っちゃいますね。離島ということも影響しているらしいです。
この先、オンコの荘の名物。というか、メインイベントですかね。
1本のオンコで、高さ1.7m、外周が30mだそうです。ちょっとオーバーに言えば、小さな森かと思える風ぼう。でも1本の木なんですね。
近寄っていくと中に入れるってことで入ってみました。
なんかこう神話に出てくる木の精霊みたい。もう、縦横無尽に枝が伸びてる感じです。
なんか目みたいのがあって、まるでウォーロッドのような。見事なオンコの荘を鑑賞することができました。ありがとうございました。
オンコの壮をあとにし、羊牧場のほうへ向かいまして。
すると、ちょうど群れてる羊たちへ遭遇。たまたまなのか、狙ってたのかわからないが、たくさんの羊ちゃんに遭遇できました。人が来ても逃げないし、ノンビリしたもんです。ココの羊はメスばかりだそうです。腹が出ているので、よく肥えてるらしい。
そこを過ぎて、島の中心部へ向かいます。
向こうに見えるのは、この島の水ガメらしいです。ここには近寄らなかったな。入れないのかもしれません。
その先は、水洗トイレがありました。観光客のために島内に4カ所のトイレを作ったそうです。これまた結構なお金がかかったと言われておりました。数千万? トイレって高くつくんですねぇ。
ここは島のほぼ中央ですが、その中央の直線道路を西へ向かって走ります。地元ではこの道を中央高速と読んでるらしい。(笑) あ、ここ、笑うところです。この道は、地図上は、オンコ街道と名付けられてるようです。
秋から冬にかけては、北の方角に利尻島や礼文島が見えるそうです。へぇ~~、かなり離れているけどね。見てみたい気もする。
そして島の西端へ近づきました。ここは、鷹ノ巣園地と呼ばれ展望台があります。周りに何もないので、360度ぐるっと回る感じで眺望が見れます。
この先の盛り上がったところが展望台ですかね。
天売島が見えます。天売島へは、約4㎞の距離だそうで、泳いで渡ろうとする者もかつてはいたが、だいたいは失敗するそうです。海流の関係で押し戻されてしまうらしい。
ここが最後の観光ポイントで、ここから海岸沿いの道、道道255号を通りならフェリー港へ戻っていくようです。
その沿岸沿いには、今はありませんが昔はたくさんの集落があったそうです。ニシンの漁場として盛況で、ニシン御殿がアチコチに建っていたそうです。小樽にも似たような話があったなぁと。
ニシンが盛況のころは、人口は3500人ぐらいいたそうです。今とケタが違いますね。昭和28年頃、ニシン漁ですごく盛況で、大相撲を呼んだこともあるそうで。そのころは、居酒屋が15軒ぐらいあったけど、今は1軒も無い。うわ~居酒屋が無いんだ。
だいぶ前に、スナックがあったが、そこの店主が85歳で死んでしまってスナックはなくなっちまったそうな。
「島には、スナックもねぇ、パチンコ屋もねぇ、セブンイレブンもないのよ」って歌があったかなと言っておられました。
ピンクの建物は、島に一件しかない民宿。店主は83歳のオバぁさんだそうだがとても元気だそうです。お客さんから払ってもらった宿泊代金の金額を数えるのが楽しみなんだそうです。
まぁ、元気なことが何より。長生きしてほしいもんです。
さて、このぐらいで港へ到着し、この観光ハイヤーも終わりとなりました。なんとも面白いトークショーでしたね。歴史、成り立ち、現在の島情勢など、多数の話を聞かせてもらいました。いつも自分で観光地を調べてまわるわけですが、観光案内付も悪くありませんでしたね。
さて、観光タクシーを降りても、帰りのフェリーには、まだ十分な時間があったので、少しあるいて散策してみました。
なんか人相の悪い猫ちゃん。50匹のうちの1匹か?
うわ、潰れた家か。冬場の雪かな。それも廃棄資材の積み上げなのか?
ココが島で一つしかない、旅館。立派な旅館だけどねぇ。後継者がいないとかで、閉鎖予定とか。すると、島に旅館がなくなってしまうのか。
島で唯一の商店とか。この日はやっていなかったのかな。酒・薬・食料品とまぁ、なんでも売ってる感じか。
こちらは、郵便局。立派無だね。NISAまでやってるぞと。
こちらも立派な駐在所。さすが7000万か。
猫ちゃんがいっぱいいますね。。放し飼い?(笑)
フェリー港にあるレンタル自転車屋さん。店をやってるのも、オバァさんのようです。ご高齢で自転車をだし入れするのも大変だよねぇ。
おぉ、フェリー港の横からカヤック?カヌーが出ている。あそこは、フェリーが通るけど、大丈夫なんかな。
こんなポスターを発見。野球大会の開催だそうです。「野球やろうぜは、大谷選手の言葉ですかね」
これ、島を訪れたのが、7/4なんだけど、その週末の 7/6に野球大会か。無事に開催されたのだろうか?
そうこうしているうちの帰りのフェリーがやってきました。
いや~短い時間ではあるが、中身の濃い観光をすることができてとても満足です。帰りはフェリーなんでノンビリと船旅を楽しむというところです。デッキなちょっと風が強くなってきたので、船内の雑魚寝スペースで昼寝してました。
さて、羽幌港へ無事につきましたが、何やら、港に救急車が来ておりますね。乗客で急変した人でもいるのかな。まぁ、乗客は普通に降りたのだけど、どうやら、最後ぐらいに降りた人が体調が悪化したのか、救急車へ入っていったようです。ご無事で。
この日は天気もよく最高の島めぐりでした。一日で2島をめぐるという欲張りな計画でしたが、天気も良かったこともあり、船も時間通りで無事に楽しむことができました。
さぁ、ホテルまでテクテク歩いて帰ります。

ウミネコちゃんが帰りを歓迎してくれて。さて、ホテルに無事にたどり着き撒いた。このホテル、最上階に展望台があるということで、ちょっと登ってみました。そこには観光協会の方がおられて、色々説明してくれました。
・焼尻島の人口130名は、実際はもっと少ないだろう。
出稼ぎ労働者もけっこう多いし。
要は、北海道本土に住んでて、仕事だけしに島へ渡ると。
あの観光タクシーの運ちゃん自身もそうだし。あ、そうなの?
・ウニが食べれなかったことを言うと。
ホント、シケがひどくてウニが取れなかったが、やっと取れるようになりそう。
羽幌内なら、取れてるところもあるので、店を探してみると食べれるかも。
・あのフェリーは天候が悪いと欠航することも多い。
ちょうど、2,3日前は欠航していたから、今日は本当に良かったと思うよ。
朝から欠航なら渡れないだけなんだけど、帰りに船が欠航とかなると島から出れないこともあるとか。
離島に渡るときは天気をよく確認し、帰りも含めて大丈夫かということを考えながらのったほうがいいか。
当たり前だけど、ぜんぜん考えてなかった。
この日は天売島、焼尻島と2島を観光するという中々欲張りな一日でした。天気もよかったので、予定していた場所は全部まわれたし、色々な解説も聞くことができて中身の濃いい一日だったと思います。離島はなかなかいけないわけで、よかったな~と思いました
翌日は、羽幌から小樽へ向かいます。
この日の様子を動画にまとめましたので、よかったら御覧になってみてください。ウミネコちゃんと一緒に走る姿はなかなか代えがたいものがありました。
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