カムチェーン・テンショナーの交換
FZ1,先日の点検で始動時のカタカタ音が気になるとメカニックさんの指摘により、
「おそらくテンショナーの不具合」
ということでした。部品を取り寄せてくれたので交換作業にYSPを訪問しました。
ちょっと見にくいですが、ピットに入ってます。
部品はコレ。あとガスケットか。
当初の作業時間は1H程度とのことでしたが、結果としては2Hぐらいかかったか。今回は作業を見学させてもらったので、その様子も含めて記事にしておきます。
1.現象
エンジン始動時にカタカタ音。
その後30秒~1分ぐらいで、カタカタ音が止む。
エンジンを停止して、直後に再始動しても事象は発生しない。約15分程度の間隔をあけて再始動すると、カタカタ音が発生する。
ちなみに私は気づきませんでした。エンジンノイズの一環ぐらいだろうってことで、異音と認識出来てませんでした。プロの耳があってのことです。
これを放置した場合、カムチェーンの適切な張りが損なわれるため、最悪はチェーンの切断、あるいはカムタイミングのズレ、チェーンの外れなどらしいです。
念のため、メカニックさんはYAMAHAに問合せをしたそうで、それによると、
・事象としては発生しうる
・FZ1では、あまり聞かない
ということです。
メカニックさんも、FZ1では遭遇したことは無いが、他のバイクでは同様の現象があった。 また、古いバイク(2000年以前)ではよくあったそうです。
FZ1には今しばらく頑張ってほしいので修理を決断しました。
部品代1万円前後
作業費1.5万円ぐらい
2.作業工程
1)カウルの脱着
私のFZ1はサイドカウルがあるのでまずは、コレを取り外す。いつものことだが、この作業は実にめんどい。もう少し考えて作ってくれればいいのにね~とメカニックさんと談笑。まったく誰が考えたんだか、整備性が実に悪いカウルです。
2)クラッチワイヤーの取り外し。
今回のターゲットのテンショナーを取り外すための所にクラッチワイヤーのエンジン側の接続部があるので、邪魔になってしまう。ということでクラッチワイヤーを取り外してましたね。
その際に、接合部にスナップリングが使われてたのだけど、これは再利用はしない方がいいそうです。今回は取り付け時に交換となりました。
メカニックさんの作業をみてると、まるで知恵の輪のような感じだったねぇ。
3)テンショナーの取り外し
ボルト2本で停めてあるだけのようです。ボルトを外したあと、指でつまんでグリグリやって取り外してました。
このあと、ぐりっとテンショナーを取り外してます。
この写真を見ると、取り外した直後、テンショナーのピストンは押し出されていますね。
テンショナーを確認すると、仕組みがわかってきました。このテンショナーは、ピストン構造でピストンを押し出すことでカムチェーンにテンションをかけてるようです。このピストンの押し出しはワンウェイで、出るだけのようだけど、ピストン部分にミゾがあって、そこにストッパーが引っかかることで戻りを防いでるらしい。
加えてエンジンオイルが入るようになってて、油圧によるテンションを掛けてるというのもあるそうです。
今回のテンショナーは、取り外したあとワンウェイの状況をメカニックさんと確認したんだけど、
「ピストンが戻る現象が発生している」
という明確な事象はわかりませんでした。ストッパーは機能しているようだったので、油圧による圧力の保持に問題があったのかもということでした。
上記写真のピストンは、向かって左側にピンが出てて、そこを初期ストッパーが引っかけてピストンが出ないようになってます。で、ピストン側に圧がかかって押されると、初期ストッパーが外れて、ピストンが押し出てくるようです。面白い仕掛けだねぇ。
4)新しいテンショナーの取り付け
このテンショナー、取り付けたあと、クランクシャフトを何回か回すと、自動的にテンションを張ってくれるそうです。なので、クランクシャフトを回せるようにエンジン横のフタを開けてました。え~~、こんな風になってるんだと感心。
このフタ、プラ製なんですね。ふ~ん、金属かと思ってましたが。かなり高温になると思うけど、プラ製でいいのか~すげぇな。
そして、新しいテンショナーを取り付けられました。
この後、メカニックさんはクランクシャフトをソケットレンチで回してました。
が・・・、カムシャフトがテンションを張ったようにみえないということで、何度も確認。隙間からドライバーを入れてテンションが張られているかと確認しても、今一つなようです。
何度もクランクシャフトをまわしても、カムチェーンのテンションが張られてるかわからないので、一度、部品を取り外して確認。テンショナー自体はピストンが初期値から出ていたので問題はないだろうと考え、再度、取り付け。
もう一度、クランクを回していると、
「カチン」
と音がしたので、おそらくピストンが出ただろう、とのことでした。なお、私には聞こえませんでしたが。(笑)
5)クラッチワイヤーを戻してエンジン始動
取り外したクラッチワイヤーを戻します。
クラッチが戻ったので、さぁエンジンの始動です。なんか緊張の一瞬だったなぁ。
ぶるん!とエンジンを始動。最初の、ほんとに1回だけ、「カタン」と音がして、すぐに消えました。
おぉ、成功か!?
いったんエンジンを停止して再始動するも、「カタン」という音は聞こえませんでした。
2回ほど、エンジンの停止、始動をやってみましたが、見事に異音は消えていました。
おぉ、成功でした。すばらしい。
ほんと、このカタカタ音は、私にとっては、
「言われないとわからない」
という感じだったので、今後発生しうるトラブルを未然に防げたということで、よかったかな。プロに点検してもらる意義はあったかなと思う。特に古いバイクだしねぇ。
6)カウルでトラブル?
交換作業完了なので、あとはカウルを戻すだけとなり、私は客席で待ってたんだけど、メカニックさんが飛んできて。
「フロントカウルパネルのボルト止め部分が折れてます。」
あれ? 正確には今日の取り外し作業でトドメ的に折れたという感じのようです。フロントカウルのインナーパネルですよね。
なんかね、右側のインナーパネルはやや変形してるっぽくて、反対側に比べてカウルとの隙間が多いのが、気になってたんだけど、気のせいかと放置していたのだが、ついに留め具部分が折れてしまったようです。
ま、これはとりあえずボルトを締めてもらいました。このパネルは購入するか。(笑)
7)まとめ
無事に終わってよかったと思う。
古いバイクなんで、アチコチ不具合は出てくるんだけど、来たる北海道ツーリングに向けて、ほぼ問題をつぶせておけたので、よかったか。
カウルのインナーパネルは、涼しくなったころに自分で交換するかな。部品は在庫がありそうなんで、何とかなるでしょう。ちなみに、値段は3200円でした。破損した部分を補修することも考えたんだけど、この値段だと手間を考えれば、安いもんかも。
後日談
カムチューンテンショナーを交換後、約2か月後のインプレッションとして、
「エンジンの始動性がとてもよくなった」
という気がします。始動の失敗が全くなくなった。朝一の始動とかで、たまに掛からなかったことがあったのだが、それは全くなくなった。これが影響していたのかは、今一つはっきりしないけど、調子がよくなったのは、よかったなと思う。
































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