映画

2008年10月16日 (木)

心に残ってる映画:マニトゥ

自分が中学生の頃だったかな。マニトゥという映画をTVでやってたっけ。ずいぶん前のことだし、全然忘れていたのだが、ふっと思い出して懐かしくなった。

マニトゥとは霊魂の事で、生き物から工業製品まで万物にはマニトゥが宿ってるという意味らしい。元々、インディアンの言葉だったのかな。海外ドラマのX-ファイルでもマニトゥを取りあげた話があったと思う。

この映画は子供心に衝撃的で、台詞なんかも結構覚えていたりする。

ストーリーは、あるご婦人の首に何やら出来物ができたが、レントゲン写真でみると、「子供」に見える。やがてその出来物がドンドン大きくなっていった。ご主人が何とか助けようとして、いろいろ助けを求めるが、最後に見つけたインディアンの祈祷師?に助けを求めた。交渉したが、結局断られた。


そのご主人は、
 「ふん!どうせ怖いんだろ」「祈祷なんてできないんだろう」
的な悪態をついたんじゃなかったかな。そしたらインディアンもヤル気になって、
  「祈祷を引受けた」
と思う。その時の要求報酬は、「インディアン教会への寄付」と「自分へのタバコ」だった。

そんなわけで、悪霊とインディアン祈祷師との戦いが始まるわけだ。舞台は婦人が入院している病院。手を尽くしたが、婦人に取付いた悪霊は実体化し(というか婦人の体から分離して大きくなって)、もう、手がつけられない。その悪霊はミスカマカスと名乗り、病院を占拠しだした。

最後の手段に、ご主人が思いついた。
「マニトゥは、機械にも宿るんだったな。この病院にある全てのコンピュータのマニトゥを呼出して、戦わせたらどうだ?」と。

「わかった。やってみよう」と祈祷師はコンピュータのマニトゥを呼出すベく、いろいろ手をつくし、ミスカマカスにぶつけるべく、祈祷師が祈る!

しか~し、通じなかった。

祈祷師はがっくり
 「だめだ、所詮は白人の機械だ」
と肩を落とした。

勝ち誇るミスカマカス。

そしてついにご主人が切れた。

「やい、ミスカマカス、いいかげんにしろ!」

その言葉なのか、主人の怒りになのか、コンピュータのマニトゥが呼応し、一気に力が祈祷師に集まる。そして祈祷師の祈りが、さっきのご婦人に乗り移ったようで、ご婦人が甦り、そして手から怪光線を出して、ミスカマカスを倒したのだった。


仕事を終えた傷だらけのインディアン祈祷師が去っていく姿を、ご主人が呼び止め、
 「まってくれ」
  「君のタバコだ」
と言ってタバコを渡すと、インディアン祈祷師は「ニヤリ」っとわらってタバコを受取り帰っていった。


我ながらよく覚えているなぁ。中学生ぐらいの時に一回みただけなんだけど、それだけ印象が強かったんだろう。今見たら、「なんだこれ」というものかもしれないが。

マニトゥという悪霊を題材にしているが、アメリカの白人社会とインディアンとのアツレキ、本来は敵対する関係だが、共に闘い最後には友情が芽生える。。。なんていう所を描いていたのか?と思ったりする。

この映画はDVD化されてないので、今では入手は困難だと思うが、こんなサイトを見つけた。

勝手にリンク。
http://kyoto.cool.ne.jp/666_movie/mv185/index.htm

私の記憶もまんざらではない?

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2008年10月 8日 (水)

映画:クローバーフィールド

レンタルDVDを借りると、だいたいこの映画クローバーフィールドの予告編が入っていた。自由の女神の首が飛んでくる衝撃映像のアレだ。

Clf

なんか巨大な影がちらついているようなので、「ひょっとして怪獣もの?」と思っていた。レンタルが開始されたのでさっそく借りてみた。けっこう人気があって、2週ぐらいは待ったかな。

例によって事前情報なし、先入観ナシでみてみた。

※ネタバレなので未見な人は読まない方がいい※


【感想】
見終った感想は、・・・・・・え?これで終わり?というのが、率直だ。この怪獣はどこから来たのか? 何の為に暴れているのか? 主人公たちの運命はどうなるのか? 世界は?

これら一切の疑問には、全く答えていない。「使徒」みたいな気味の悪い巨大な怪獣がニューヨークで大暴れし、逃げ惑う主人公が出てきただけだ。途中で小さい怪獣が人々を遅い、家族、友人が殺されている。

世界のために戦うとかそんな正義感はない。まずは愛する人を守るために。その後は、単に逃げ惑い、更に追い詰められていく様子が克明に描かれる。ドキュメンタリータッチでやっている。

ドキュメンタリータッチで行われるので、それなりの迫力はある。例えば怪獣に攻め込もうとする軍隊のシーンのカメラ目線はけっこう迫力があった。他には、へりで怪獣のかなり頭上から見ているシーン、そのまま爆撃されるシーン、その後、怪獣におそわれてヘリが墜落するシーンなどなどは、かなり臨場感がある。

それにしてもニューヨーク、マンハッタンはもっと広いハズだ。怪獣の体長が100mぐらいあったとしてもだ。主人公が色々な場所に逃げるが、その場所にピンポイントに怪獣が襲ってくるのは何でだろう?

実はこの怪獣は、何匹かいるんじゃないだろうか。でなければ、色々逃げ回ってる主人公たちの目の前に現れるだろうか?って思ったりする。もしかして、この主人公が何かカギを握ってるのだろうか?
そんな事を思わせるような内容だったと思う。

この映画は、はたして「2」があるのだろうか?あるとしたら、その2で謎が明らかにされるのだろうか?

ミストといい、クローバーフィールドといい、なんか消化不良なところもある。今度は爽快で簡潔な映画を見ようか。

2008年10月 5日 (日)

映画:ミスト

スティーブンキング原作の映画化だ。DVD化は出たばかりだが、パッケージを見て、「レンタルでいいか」と思った。というわけで、レンタルで借りて見てみた。ホラー映画は好きな方だが、最近は、あんまり怖いと思わなくなっており、まぁ、見てみるとかぐらいの軽い気持ちで。

Am1

先入観無く見たかったので、事前の情報はゼロ。原作も読んだ事はない。

さて、どうだったか?

※ネタバレなので、未見の方は読まない方がいいです。※

物語は、嵐の過ぎ去ったある町で、謎のキリが大量発生。しかも、何か化け物が潜んでいる。一人殺され、さらにデカい虫みたいのが現れ、人々を襲っていく。やがて、狂信的な教祖みたいなオバサンが出てきて、「これは神の怒りだ」なんていうもんだから、洗脳された人が出てきて。人々が狂気にまで襲われる。

この悲惨な状況の中で、主人公は無事に脱出する事ができるのか?息子はどうなるのか? 結末はどうなるんだ? ラストへの期待を抱かせる映画だったと思う。

Am2

霧という先が見えない空間に得体の知れない化け物が出てくるという恐怖。やかましい音をたてて飛び回る虫に、なんか鳥ような化け物、巨大イカと思える触手、カマキリの化け物などいっぱい出てくる。

最初は、「これ怪獣映画?」と思ったりしたが、そうではないようだ。恐怖に脅える群集を狂気的な女教祖が先導し、やがて疑心暗記になった民衆も恐怖である。それでも、なんとか無事に逃げ押せた主人公に更なる絶望が襲う。脱出した車の中で、「超巨大な化け物の姿」を見せられ、やがてガソリンが切れた車の中で5人は自殺を決意。

「食われるくらいなら死のう」

そう思ったのもわからなくはない。そして、自らの子供を手にかけた主人公の前に、軍隊の戦車や救出された民衆を乗せたトラックが通過する。おまけにトラックには、「序盤に二人の子供が心配だと霧に飛び込んでいった母親」が乗っていた。二人の子供もいっしょだ。

序盤で母親がみんなに助けを求めたときは、「全員、断った」はずなのに。ラストでは軍隊は虫を焼き払い、やがて霧が晴れてくる。どうやら世界は助かったようだ。

しかし、この母親達は助かって、主人公は絶望する。

なんという皮肉。なんという結末。

人間は間違う。いつでもベストな選択ができるわけではない。だから間違う。決断の時を誤る。でも結果は、結果だ。誰も正確な予測はできない。ちょっと時間がズレれば、逆の結果だったかもしれない。

誰が主人公を責める事はできるだろう。「もうちょっと待てばよかったのに」なんていうことは簡単だが、仲間が死に、妻も死んでの極限状態では、「もうダメだ」と思っても不思議じゃなかった。

誰しも、「あの時、あ~していれば」と思う事はよくある。たとえ今の状況が悪くなかったとしても、「選択の後悔」はつきまとう。人生の極限の選択をしたことは無いが、そんな事を感じさせてくれた映画だった。

それにしても怖い、コワイぞ。しかも後味はすこぶる悪い映画だ。

主人公は決して悪いヤツではなかったが、選択が全て裏目にでてしまってるように描かれている。人生とは、そういうモンなんだろうか。


この映画を見ていて、ちょうど虫が飛び交ってるシーンでの事だ。窓の外で「バサバサ!!」と音がして、思わず飛び上がっちゃった。正体は「カラス」なんだけどね。部屋のTVはサラウンドじゃないのに、まるでサラウンドスピーカーのような効果だった。ありゃ、怖かったぞ。

2008年7月 9日 (水)

映画:セレニティ

最近、見たDVDの中で面白かった映画を紹介。

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「セレニティ」だ。めずらしく、もう3回ぐらい見ている。買っても一回みて終わりというDVDが多い中で、けっこう気に入った。この映画はアメリカのドラマをリメイクしたようだ。パッと見ににはB級なんだけど、中身は結構よくできている。

ストーリーはこうだ。

宇宙連合が支配する時代で、海賊家業を行なってる主人公の船長が、宇宙連合との抗争に巻き込まれていき、最終的には宇宙連合の悪事を暴露するというシナリオ。

宿敵にマッチョな職業軍人が出てきて、最後は一騎討ち。
敵はモンスターまがいの海賊で、宇宙戦あり、肉弾戦あり、銃撃戦ありとアクションとしても面白い。

でも一番面白いのは、主人公の船長の軽いノリと、少女リバーの流れるような肉弾戦だろう。けっこう面白いアクションだと思う。セットやCGも結構よくできていると思う。

大作ではないが、なかなか楽しみる一品である。SF映画が好きな人、軽いノリと女性キャラのアクションが好きな人には、もってこいだと思うよ。

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