真夏の東北ツーリング4日目宮城編
このツーリングも終盤。この日は宮城を回るこにしていました。今回のツーリングのもう一つの目的は、自分の目で震災の跡地を回ること。
いろいろ報道されているが、震災跡地に行ってみようと思ったのは、1年以上前だ。バイク雑誌で震災後値をまわってくる記事がでているのを見て、自分でもいってみようと思った所だ。
まぁ1年以上たってしまったわけだが、それでも今回、宮城、とくに気仙沼や石巻に行けることになった。
天気もよく、最高の日和だ。コースはあらかじめナビにインプット済みなので、スタートしていく。東北道で盛岡から宮城まで移動し、下道を走りながら気仙沼を目指していく。
気仙沼の看板の前でこんなバス停で休憩。新月駅前ということで、少し先に駅があるようだ。
さて、ここから気仙沼ですね。山並みから海岸の方へ向かっていきます。
気仙沼駅に到着しました。ここから海岸沿いまであと少し。この駅もリニューアルしたのか、きれいだ。
いきなりこんな風景が飛び込んできました。おそらく津波の被害を受けた建物。そして、そのまま気仙沼港へ向かう。
ちょっと真新しいガソリンスタンドを発見。まわりに比べて綺麗になってる。ガソリンスタンドのようなインフラが早々に整備されるということは復興という意味を感じるものだ。
倉庫みたいなものも、綺麗に新築されているようだ。
港のレストランみたいな建物。ここは、まだ手つかずのようだ。見た目は綺麗なんだが、所々壊れており、修復、または立て直しが必要だろう。
大きなサメのオブジェ。ちょっと後ろにかじられたような後があるけど、まさか、何かにかじられたわけじゃあるまい。
どこまでが被害で、どこまでが整理されたものかはわからない。ただ、すさまじいものを感じる。
ただ、こうして立て直しの工事は行われているようだ。お盆休みなので工事も休んでいるが。
港側に回ってみると、綺麗に整備された気仙沼港が出来ていた。休み中ということで、漁港は静かなものだった。遠くにみえる漁船と思える船はどれも真新しく見える。
造船?あるいは修理も行われているようだ。
りりしく遠くを見つめるカモメ?ちゃん。私が写真を撮ってもピクリとも動じない。芯の強いカモメのようだ。
埠頭に停泊している漁船。真新しく見える。出来たばっかりなのだろう。
そして屋台村に向かってみる。これも雑誌でみていて、メモしておいたばしょだ。お店を出すのはなかなか難しいので、いろいろなお店で協力して屋台村をつくっているらしい。
まだ、午前中なんだけど、人はちょこちょこ訪れている。駐車場は埋まってました。バイクなので、隙間に止めて屋台村を見て回ることに。
お店の数は、これだけあるようだ。欠番もあるが。
写真や記事、広告、いろいろ貼ってありました。
ちょっとしたステージもありました。イベントとかやるのでしょう。
海鮮や肉系、ソバ系、いろいろありました。お昼にはちょっと早いが、何か食べようかと思って、もう一度、物色。
ちょっと目についたフレンチ風のお店に入ってみることに。カレーがあったので。なんか見ているうちにカレーが食べたくなりました。
フレンチカレーをいただきました。辛さは並。カレーは好きですが、辛すぎるんは苦手なのでちょうどいい感じです。おいしくいただきました。
すこし休んで気仙沼を後にして、海岸沿いを走りながら石巻を目指すために南下していきます。
途中、海岸方面へ一度はいりこみ、高台になっているところで、見つけた風景です。このあたりは三陸海岸と呼ばれ、リアス式海岸と言われるもの。子供に頃にならったけど、この目でみるのは実は初めて。
小さい湾があちこちにあるように見える。ミニチュア風だけど、実にすがすがしい風景。少しの間ですが、じ~っとながめてました。
そしてさらに南下していくと、南三陸にたどりつきました。
あ~、これは例の防災庁舎だろう。ここで最後まで市民の避難を呼びかけたのだったかな。今でも、生々しく思える。
この当たりはまだまだ時間がかかるのかもしれない。建物類は一切なく、これからのようだ。
http://memory.ever.jp/tsunami/shogen_minami-sanriku.html
この地図は別のサイトから拝借したもの。私が写真をとっていたのは、この地図でいうと、(6)の部分あたりだろう。
少し離れた先は建設中の建物。そして高台に家々が見える。あのあたりは無事だったのだろうか、って思ったり。
じっと見つめながら、考える。そして先に進むことにしよう。 石巻が目的地だが、その前にちょっと寄り道。牝鹿半島を回ってみることにした。女川原発で有名な所だ。
牝鹿半島の海は実に青々として綺麗だ。天気がいいこともあるけど、実に澄んだ色の海だと思える。
静かに寄せる波を見ながら、こんな海で津波がでるとは、この瞬間では予想できないものだね。
この牝鹿半島だが、かなりのクネクネ道路があってバイクで走るのは実に楽しい道路。所々、工事中で片側通行がありました。崩落した部分はまだ復旧に時間がかかるようだ。また、ダートになってる部分もあったり、崩れた橋も見ました。
でも、走って見てわかるのは道路は確実に修復が進んでいるということ。
橋が崩れたのであれば、迂回路が作られているとこもあった。今回のルートはナビであらかじめインプットしたものだが、被災というデータは無いので、走りたい道路をインプットしているだけなのだが、通行止めは、実は一回だけだった。
後は通れるのである。道路は目新しいアスファルトもたくさんありました。まだ、ダートで整備中に所もあったけど、バイクで走って楽しく安全に走れるようになっていたわけです。
こういう所にも復興に向けた取り組みがわかる部分。
そして牝鹿半島の先端まで来ました。取り立てて感動のあるものではありませんが、ライダーは先端を目指すもの。なので、ここまでやってきたわけです。
途中、通行止めがあったので、迂回したりしてちょっと時間がかかりましたが。
看板にあるようん、南三陸の国定公園。
ちょっとガスっており、海の先が見えないのが残念でした。
そして石巻の町へ入ります。石巻も被害は大きかったようだし、空き地みたいなところもあるにはあるが、目新しい施設も建ってるようだ。
そして、ココにやってきました。石ノ森萬画館です。
ここのブログがあります。
http://mangakan.weblogs.jp/manga/2012/11/17.html
この記事をみて、行ってみたいと思っていたところだ。ココも津波の被害を受けている。建てや自体は無事だったが、津波で流れてきた瓦礫に埋め尽くされており、とても見れる状況ではなかったらしい。
入り口ではロボコンが出迎えてくれる。これも壊れちゃったらしいが、綺麗に治っていた。
けっこう賑わっている。時間としては夕方近くなんだけど、夏休みだし家族連れが多い。中で展示されている主なものは、サイボーグ009や仮面ライダー、キカイダーなど往年の石ノ森ヒーローたち。中でも、009は特にたくさんのブースがあった。
009は子供の頃、何回も読んだっけ。そのころのマンガの一部が展示してあったけど、自分が一番印象に残っている部分が、そのまま掲載されていた。
たとえば、コレ。
敵サイボーグ、アポロンとの対決。銃撃戦だったが、アポロンは銃をすてた。
「やめた。この至近距離で打ち合ったら、両方死ぬぜ」
「それじゃつまらん。僕らはサイボーグだ。サイボーグなら特殊能力で戦おう」
そして、炎につつまれるアポロン。
「これが僕の能力だ」
そして問いかける
「さぁ、おまえの能力はなんだ? まさか加速装置だけじゃあるまい」
そして、009は答える。
「あとは。勇気だけだ」
この言葉に感動を覚えたっけ。なんか見てて、震えてきました。結末は覚えてないけど、このシーンは印象的で今もよく覚えている。
そしてもう一つ。
「ジョー、君はどこへ落ちたい?」
この名台詞。そしてラストシーン。これもよく覚えています。じっと見つめてしまいました。なんかこう、このセリフの意味をじっと考えてしまいました。
当時の私は、「ジョーはどこへ落ちたいか?落ちたいところに落ちるようにしてあげる」とういう意味だと思っていました。
でも、今は違ってて、「ジョーはどこへ落ちたいと願うかい?」という意味なのかな。「もう、どうすることも出来ないけど、せめて君は何を願うのか?」ということなのかと。
そんなことを考えながら、石ノ森萬画館を後にしました。
この後、松島を少しみて、この日のツーリングを終了です。
このあたりは津波の被害は少なかったとか。松島の島々が守ってくれたという感じなんですね。所々工事中だったし、観光地だったろうにひっそりとしていました。
もう暗くなってきているので、写真は映えませんが、今少し時間がかかりそうですね。
宮城ツーリングもこれで無事に終わりました。
今回、丸一にかけて被災地を回ってきましたが、私の認識は変わりました。報道を見ていると、
・ぜんぜん復興していないのでは?
と思えることが多かった。仮設住宅はずっとそのまま、とか、復興予算が使われてないとか、工事する業者が足りないとか、マイナス面をクローズアップしすぎではないかと。
私が通ったのは全体の数パーセントもないだろう。何がマジョリティで何がマイノリティなのかは難しい。でも、それだけまわっただけでも、復興をがんばっている人たちがいることを感じ取れたのは、収穫だったと考えている。修復された道路、立て直しまたは修復された家屋やビルディング。手つかずのものも多いしサラ地のところも多いけど、それでも一歩づつ進めているのじゃないか。
走ったコースはこんな感じですね。海岸沿いを走るとけっこう距離があるので、時間はかりましたが、道は良くて走りやすかったですね。
またいつか、訪れてみよう。そんな宮城ツーリングでした。
最後に動画にまとめましたので、ご覧ください。
さて、東北ツーリングもコレで最後になりました。後は帰るだけですかね。早いものです。
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