HMSに参加する20回目:バランスファースト3回目 なんたるサプライズ!
HMS記念すべき20回目として、バランスファーストに参加してきました。
「なぜ、バランスファーストか?」
それは今の自分にとっては、今一度、基礎をおさらいした方がよいと思ったのと、8の字走行が練習できるのが、このコースだったからです。8の字はバイクの基本が全部詰まった理想的な練習スタイルだと考えるのがその理由。
当日の天候は快晴。でも寒い! 気温は4度。昼過ぎでも9度。風が強く冷たい。体感気温は零下だったんじゃないかと思いました。練習しているときは、汗だくになるんだけど、休憩中にあっという間に冷える。これ、あまりいい環境じゃないな。
さて、インストラクターは、メインがMGMさん、サブでY島さん。なんかMGMさんに遭遇する確率が高いね。バランスファーストは3回目だけど、全部MGMさんです。
午前中は、ひたすら8の字だ。この8の字が今の自分の欠点を克服する近道だと考えている。8の字による反復練習によって、いろいろな欠点を分析し、そして克服するのが今回の目的もである。
バランスファーストは、一人づつに8の字コースが与えられる。順番待ちをすることなく、延々と練習できるがうれしい。
MGMさんの軽い解説の後で8の字の練習を始める。8の字まずは慣れるためにユックリ走ってみる。久しぶりの8の字だがやってみると意外に狭い。
「こんな狭かったかな?」
とちょっと思った。狭いのでスピードはあんまり出せない。だけど、約270度ぐらい転回するのでスピードが無いと曲がり切れない。以前に受講したときは、パーシャルスロットで旋回中もアクセルをあけていたと思うけど、今日の課題はブレーキングしながらの旋回。そのことを考えながら練習を始めていた。
開始後、すぐにMGMさんに声をかけられる。
「さっきは、初心者向けに解説をしました」
「TKさんの場合は、その部分は終わってるので次のステップでしょう」
「コースを変えていいですか?」
というので、
「お願いします」
というと、
ぐっと8の字の感覚を狭められてしまった。標準が9mぐらいだったが、縮めた後は6mぐらいか?
う~ん、かなり狭い。これを「より小回り」しながら8の字で走れと言う。まぁ、望むところ言えばそうなのだが、これはかなり狭いな。
よっしゃと練習を始めて見るが、狭いので速度を出せないしバイクを倒せない。フラフラ
しながら曲がってるところから、はじめてみる。
ただ、8の字のいいところである反復練習のかいあって、なんとか出来るようになってきた。ある程度速度も出せるし、バイクも傾けることができる。ただ、直線であまり速度が出せないから旋回中もアクセルを若干明けるというところか。
いろいろなバリエーションもやってみた。8の字で感をつかんだ気がしたので、次に円運動をやってみた。パイロンを中心に円旋回を行う。だんだん円を小さくしていく。けっこう小さい円で旋回できたんじゃないかな。でも、これってさすがに目が回るので、長くは危険だ。バイクを止めると、なんかクラクラしてしまった。
次に0の字。これを繰り返してみた。旋回はUターンと同じで180度なのでパイロンスラロームを意識して、加速、減速、そして旋回を繰り返す。
ここで、Y島さんから声がかかる。
「何をしたいですか?」
あっ、また返事に困る質問をするなぁ。なので
「やっぱりコーナーで旋回速度を早くしたくて」
と伝えた。するとY島さんの回答は、
「だとすると、突入速度を速くし、ブレーキを強くかけ過ぎないを心がけないと」
という。うっ、見抜かれているなぁ。そして、解説は続く。
「後ろブレーキを使わないでやってみるといい。
そして、減速して傾けるのではなく、傾けてから減速するのをこころがけてみては?」
おぉ、これは新しい発想だった。傾けてから減速を開始し、そのまま曲がっていきながら減速を継続する。ふ~ん、なるほど。やってみよう。ついでに禁後ろブレーキだ。
0の字は、距離にして9mぐらいしかないので、直線はたかがしれてる。なので、いくらも加速できないが、傾けて曲がってみた。うん、けっこうしっくり来るかも。右足はブレーキペダルを踏まないように足を下げておいた。
いつもの私は直線で減速してから傾けるため、傾けてから減速を継続することにギクシャク感があったが、先に傾けてから旋回を開始すれば速度の調節がやりやすくなり、結果として旋回完了までブレーキを継続することができる気がした。
これおもしろいかも。時計回りの0の字。反時計回りの0の字を繰り返し練習してみる。速度があんまり出ないので、恐くはないし、旋回完了まで速度を維持できるので、けっこう良かったかも。
そんなこんなで午前中は終了した。続いて午後の練習が始まる。
午後はバランスファースト特有の低速バランスコースだ。標準一本橋(幅30cm)、狭一本橋(幅20cm)、ステーク一本橋、カマボコ状一本橋、波状路、V溝路通過、W溝路通過、直線パイロン、千鳥走行、簡単なオフセットスラローム+Uターンと、盛りだくさん。
まずは、一本橋。久しぶりだが、無事に通過。これで落ちたら免許がすたる。何回もトライできるから、いろんな状態を試せるが、時間を数えながらやってみると、13~14秒ぐらいのようだ。うまい人は30秒以上も耐えられるというが、その域には行ってないです。
続いて、狭い一本橋。20cmだけど基本は30cm幅と変わらない。目線を遠くに、小刻みにバランスを取りながら進む。何回か落ちたけど。
スネーク一本橋とカマボコ状は成功ゼロ。前に受けたときは数回成功したんだけどね。CB400SBはまがったときにガタンと振動すると、どうしても安定しなくって。
続いて、V溝路。これは以前バランスを受けたときは使わなかったので、今回初めてのコースとなる。要するに溝にタイヤをはめ込んで走るというもの。タイヤが固定されるので、バランスをとりつつ、アクセルを回して走り抜ける。なんかおもしろい。
続いてW溝路を。V字路より幅があるのでタイヤが少し遊ぶ。これはハンドルを左右に振って、バランスを取りつつ溝にはまらないように進む。なんかおもしろい。これはやりながら笑ってしまった。誰がこんな練習を考えたのやら。
続いて、直パイ。10本ぐらいなので短いけど、パイロン間隔は広め。なので、ギアを1速で走り抜ける練習。最初はギクシャク感があったけど、何回もやってるウチにスムーズに走り抜けれるようになってきた。
続いては千鳥走行。これが一番できないかも。ただ、今回は少しがんばってみた。でも~完走にはほど遠い。コースセッティングはギリギリなんだそうだ。低速バランスの集大成みたいなこの千鳥。低速バランス+ハンドルフルロックで曲がる。さらにライン取りも出来てないと、まず完走は不可能だと思う。今の私は、いくつかゲートをすっ飛ばして通過するしかない。
最後はパイロンスラローム。オフセットスラロームとUターンのコースだけど、バランスファーストっぽく、間隔が狭めなので、低速で曲がらないと曲がり切れない。最初は戸惑ったけど、ライン取りがわかってくると、だんだん走り安くなってくる。距離が短いスラロームなので、ギアを1速で走り抜けるのを中心に練習してみた。ギア1速でもギクシャクなく走れるようになった感じ。
スラローム中も、8の字で練習した成果を出そうと色々考えて走ってみたが、
「傾けてからブレーキングして曲がる」
というのは、速度が出てしまうと難しい。やっぱり直線で減速せざるえないし、速度が出ているので強めにブレーキをかけてしまう。私の場合、このブレーキが強すぎるようだ。無意識に、強めにかけて十分に減速してしまってる。意識してブレーキを弱くしようと思っているが、潜在意識のほうが勝っているようで、ガツンと減速してしまうなぁ。ただ、ここまではわかったので、もう一歩先を・・・って思ってるうちに練習終了。
走行距離にしては40kmに届かないので、初級よりもはるかに少ないが、体はガタガタだ。普通のコースでは使わないような筋肉を使うようだ。さすがバランスファースト。あなどれないコースだろう。
今回は基礎をおさらいすることが目的だったので、その目的は達成することができたと思う。そして、もう少し速度を上げてコーナーを曲がるための「ヒント」は得られたんじゃないかと思う。バランスファーストは時々受けると、見失った部分を取り戻させてくれる、そんなコースだろう。
最後にMGMさんに声をかけられた。
「前に比べて、まだよくなってる。色々アドバイスをしたが、方向性は間違ってない」
とのことだ。ちょっと微妙なコメントなんだけど、よい意味と受け取っておくことにする。
ところで、今回のHMSではうれしいサプライズがあった。
なんと昨年の夏にお別れした、かつての愛車「CB400SB」に再会できたのだ。
それはHMS当日の朝。会場に着くとバイク置き場に見慣れたバイクが停車している。見た瞬間、ピン!と来たが、時間が無かったので、その場は通過。昼休みに近寄ってみた。
間違いない。装着オプションが全部同じ。センタースタンド、ETC、グリップヒーター、エンジンガードなど、そのまま。ナビはFZ1に移植したのだが、新たについてたので、新オーナーが装着したのだろう。
そして何よりキズの位置が同じなのと、タンクパッドがまったく同じ。ナンバーは私と同じ地区だし、ホンダドリームのステッカーが貼ってあったので、私が売却したディーラで購入したのだろう。
やっぱり自分が所有していたバイクって、独特の雰囲気がある。CB400SBは人気車だし販売台数も多いが、ピンとくるってのは、見た瞬間に何か感じるんだろうね。
いったいどんな人がオーナーなんだろう?ってちょっと気にはなったが、既に他人のモノなので深入りはせず、その場を立ち去ることにした。
こんな偶然って、あるんだなぁ、っとしみじみ。自分が売却したバイクが新しいオーナーに渡って、そのバイクがHMS会場に来るなんて。大事にしてもらってくれ~。
なんか涙なくして語れない・・、そんなHMSでした。
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今日もわかりやすくて
いいレッスン受けてますね~と思いながら。。。
最後に
イイ話が。。。
ものすごい偶然ですよね! そしてHMSに通うという志向が同じ方がオーナーさんていうのもいいですね。
また会うんじゃないですか?
投稿: akinaka | 2012年1月30日 (月) 23時35分
曲がってから、減速。
やってみたいけど、ある程度技術が向上してないと危険ですね(^^;)
うれしいサプライズですね!!
私も、「もしや?」
っていうバイクとすれ違ったことがありますが...。
ちゃんとみてみないと、わかんないですね。
投稿: おくさん | 2012年1月31日 (火) 18時28分
Akinakaさん、こんにちは。
まさか、過去のバイクに会えるとは思って無かったですね。なんたる偶然!なのか、バイクの世界が狭いのか? 希少車よりも、売れてる車種の方が起きやすいのかもしれません。
何にしても、ちょっぴり嬉しい感じでした。
投稿: TK | 2012年2月 1日 (水) 07時23分
おくさん、こんにちは。
正確には「傾けて減速しつつ曲がる」ですかね。まぁ、実際の道路ではそんなに気にしないで直線で十分に減速すればいいと思います。あくまでもスラロームでのテクニックなんですけどね。
ただ、いろんなテクニックを覚えると、応用がきくし運転のレベルが全体として高くなるので、予想外の出来事に強くなるメリットはあります。例えば、滑ったあとの対処とかね。
投稿: TK | 2012年2月 1日 (水) 07時25分