FZ1をチューニングする
旅行ツーリングの前にYSPで点検を受けたときに、頼んだ項目として
「エンジンの始動性がイマイチ」
というところがあった。別に大きな問題ではないが、暖まったエンジンでは始動に失敗することが、ちょくちょく起こる。特にアイドルストップなんかをやってて、青信号少し前でエンジンを始動しようとすると、よく失敗する。焦ってセルを回しても中々かからない。セルを回してワンテンポ待ってからアクセルをひねるとうまくかかるのだが、CB等のホンダ車ではあまり体験しなかったことだ。
これについて、YSPからの申し出は、「一度、排ガスの状態をチェックする」だった。そのためには、測定器を接続できる専用のエキパイが必要なので、入手したら連絡するとのことだった。一昨日に連絡があり、本日、YSP東京南を訪問した。
作業には時間がかかるということなので、まぁ、午後全部使うぐらいの気持ちで行った。入庫して、少し冷間時間をおいた後に作業開始。まずは、カウルを外したり、いろいろ分解されていく。あぁ、なるほど、あぁやって外すのか、と思わず身を乗り出して見てしまった。
サイドカウルを外し、さらにタンクを外す。フロントカウルも部分的に分解してく。
サイドカウルを外したFZ1もいいよね。
作業の邪魔だったかもしれないが、いいチャンスなので整備士の人に色々質問してしまった。FZ1はタンクは内側が大きくえぐれており、外見程の容量は無いので不思議だったけど、タンクの下には大きなエアクリーナーがあった。それもケースで囲われており、意外にがさばるようだ。
FZ1 GTのサイドカウルを止めてるステーがある。フレームに付けられてるんだな。
排ガスを気筒毎にチェックできる専用のエキパイ。マフラー出口で測定すると、どの気筒の排ガスが良好/不良なのかわからないが、これなら気筒毎に最適な排ガスに調整できるという。このエキパイは当然車種毎の専用となるが、どの販売店でも持ってるわけじゃないらしい。というか、販売店では持って無くて、メーカーから借りるんだそうです。なるほどね。
ここまで約1.5時間かかってる。その待ち時間の間に、いろいろな理論的な話を聞いた。
・メーカー出荷時の新車は始動時の排ガスを薄くしている
・気筒毎に吸気、排気を調整することでエンジンの調子は見違える
う~ん、他にも色々聞いたのだが、ちょっとよくわからない。ただ、聞いた感じでは、いわゆるチューニング作業なんじゃないかと思った。メーカーでは出来ない細かい調整をやってくれるということのようだ。
たぶん、インマニに接続した負圧計。吸入空気の負圧を測定しているらしい。これも気筒毎に確認するそうだ。
さっきの専用エキパイにホースを接続。その先を排ガス測定器に接続して排ガスの成分を分析する。
COとHCの濃度を測定しているのかな。
このときには、スピードメーターが調整メーターになっており、RESET/SELECTボタンを押して何か調整するようだ。メーターには見慣れない表示が出ており、この調整をする度に排ガスの状態が変わっていった。最初は各気筒の数値がバラバラだったが、これを一定範囲に収まるようにバイクの調整を行っていくようだ。
この調整を含めて合計の作業時間は4時間に及んだ。なかなかにスゴイ作業だ。大半はボディパーツの脱着作業だが、測定と調整にも1時間以上はかかっていたと思う。
その作業をしている間に、シートについて相談した。ツーリングをしているとお尻が痛くなるという件についてだ。これについて、いろいろ教えてもらったことは、こんな感じだ。
・FZ1は元々海外仕様のため車高が高い
・足つきが悪いのも一因
・シートに角があるのも一因
・これらを解消することで、だいぶよくなる
・ゲルザブは役に立たない
はっはは。確かにゲルザブを試したが、全くと言っていいほど、役に立たなかったな。
で、YSPでもシートの張り替えを請け負っており、お尻が痛くならないスポンジとシートの角を落とすことをやってくれるそうだ。
また、このYSPでは女性用に足つきを良くするためのサンプルのローシートを持っており、見せてもらった。
【ローシート】
形が全然違うのがわかるだろうか。ローシートはえぐれており、約2~3cmは下がる。また角が落としてあるので、足を降ろしやすく、足つきはかなりイイという。
まぁ、足つきはそんなに悪くはないので、そこまでは必要はない。なので、スポンジの交換と角落としをしてもらい、後は微調整を行うという感じにしてもらうことにした。自分のシートはYSPに預け、代わりに、このローシートを貸してもらうことになった。
ちなみに、このローシートを装着したFZ1にまたがった感じでは、足つきは確かに良くなるが、思った程ではない。私の身長(173cm)では、両足付きでカカトがわずかに浮く程度。ベタ付きになることを予想したが、そこまではいかなかった。
また、スポンジが抜かれていることもあり、ちょっとゴツゴツ感があるようだ。なので、これはこれで長時間はツライかもしれないと思った。
これも作業中にわかったんだが、FZ1はこの写真のようにミラーを折りたためるようだ。しかも簡単に。なるほど、そういうコトができるんだ。
あと、これは購入時に注文していたのだが、ローラープロテクターを付けてもらった。ただし、標準品ではサイドカウルから飛び出す部分が、5mmぐらいになってしまう。そこでヨーロッパ仕様のパーツで、ローラーを延長するアタッチメントがあるので、取り寄せてもらい、装着してもらった。これなら4cmぐらい出っ張るので、サイドカウルを守ってくれそうだ。
そんなこんなで、約4時間の作業を完了。
さて、肝心のエンジンの始動性と調子だが、ちょっとわからない。帰りは雨だったので、ユックリとさっさと帰ってきてしまったので、またの機会に試すことにしよう。
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