GPSで遊ぶ SONY GPS-CS3K
SONYのカメラにはオプションでGPSが用意されている。オプションと言ってもその利用範囲は広いので、単独装置とも言えるだろうか。WX1を購入したときに見ていたカタログに出てて、興味を惹かれた。
登山を始めるようになって、「携行できるGPS装置」に興味があった。自分の位置を正確に把握できるようになれば、安全性に役立つし、何よりモチベーションに貢献する。ただ、登山向けなら地図表示が必要だが、それだと10万円コースになるので、今回、このSONYの製品を買ってみることにした。入門ってことで。
製品名は、GPS-CS3K。SONYとしては、第2世代ぐらいなんだろうか。重さは、70g(電池なし)だが、電池を入れてもってみれば、思ったより重い印象。まぁ、でも衣服のポケットやカバン、ディパックとかに入っていて気になる重さでは無い。
初めて利用すると、なかなか電波をキャッチしてくれず、画面には「Serching」と表示されるのみ。外を歩いてみても中々キャッチしなかった。この機種は初期の衛星キャッチに時間がかかるようだ。何となくだが、最初は「じっと」していたほうが良さそうな感じもある(マニュアルにも書いてある)。
一度衛星をキャッチをすると、後は頑張ってくれる。多少陰になっても大丈夫。さすがに構内はダメだが、窓際では大丈夫だ。電波をキャッチすれば自分の位置が表示される。地図に緯度経度が正確に出てれば、自分の位置を特定できるが、ちょっとキツいね。
画面と操作ボタンがあるので、メニューから色々作業できる。といっても、ちょっとした設定と、写真への測位位置の反映がメインだ。
GPSで測位できた状態で撮影した写真は、GPSの測位データを反映する事ができる。方法の一つは、このGPSユニットのウラブタのなかにメモリカードを入れることで出来る。SDメモリカードと、メモリスティックはこの方法が可能。
SDメモリカードは丁度いい幅だから迷わないが、メモリスティックはちょっと幅が合わないので左に寄せてはめこむ必要があり、ちょっと面倒。
メモリカードが入ったら、メニューからマッチングを選べば、後は勝手にやってくれる。ただし、一度にマッチングできるのは40枚までなので、40枚以上ある場合は、何回かに分けて行なう。また、結構時間がかかる。1枚あたり1~2秒かかるので、なんか待たされる感じがする。
GPSの測位データを写真に反映する方法は、付属ソフトウェアで行なう方法がある。こっちの方が簡単で早い。一気に沢山できる。GPSデータさえ有れば、他のカメラで撮影した写真にも位置情報は反映できる。
マッチングは、GPSデータの時刻情報と写真の時刻情報で決めているようなので、カメラは問わないわけだ。その代わり、カメラの時刻は正確にしておく必要がある。
GPSデータをマッチングした写真データは、このように位置情報が書き込まれる。だから、写真のタイムスタンプはGPSデータを反映した日に変更されるので注意。その代わりJPGファイルの中に撮影時刻は保管されている。
実際にGPSをもってアチコチ行ってみた。仕事でも遊びでも持って歩いたわけだ。帰宅後にGPSデータを専用ソフトで取込んで地図に反映する。ソフトはImage Trackerという。このソフトは地図はGoogle Mapを呼出しているので、地図の使い勝手はGoogle Map と同じ。
この地図は横浜に行ったときの経路。東海道線で東京から横浜まで向かったが、東海道線に乗ってる最中には測位出来なかったようであり、直線になってる。
横浜をウロウロしたあと、東横線で渋谷方面に向かったが、東横線では測位できたようで、電車の経路をそのまま、なぞる事が出来ている。東海道線がダメというわけじゃなくて、たまたまダメだっただけかな。
次は、関越道を走行し、東京から湯沢までいったときのGPS経路。これは測位がちゃんと出来ていたのでキレいに関越道をなぞっている。地図を拡大すれば、細かい道路もキレイにトレースされている。けっこう正確。ただ、記録が15秒単位なので、路地裏とかはショートカットされるが、別に気にはならないレベルだ。
電池は単三電池1本。フル充電されたENELOOPで17時間ぐらいは十分に持ったので、一日一本のペースなら使えるレベルだ。旅行に行くなら日数分の電池か充電器を携行するのだろう。
尚、衣服やカバンに入れていてもGPS電波の受信は全然問題ないようだ。また、車に持ち込んだ時には、別に窓際に置く必要もなく、助手席、後部座席、カーゴスペース、センターコンソールなど、どこに置いても受信している。ワゴンだから見通しがいいのかも。セダンでトランクに入れた場合はダメかもしれない。
で、GPSを使ってみてお持ったのは、
「これはすごく面白い」
ということ。カーナビは使いだして長いが、こうやって行った場所を正確にトレースできて、さらに保管できる楽しみにがあるとは知らなかった。写真にも連動するとあらば尚更。
仕事、旅行、遊び、何でもいい。行った場所の記録が正確にでる。
「あの時どこに行ったっけ?」
とか、
「アレはどこだったかな?」
何てこともイッパツでトレースできる。こんな面白いものなら、もっと早く買えば良かった。
当然だが登山でも大きな効力を発揮する。登山の場合はGoogle Mapでは無く、カシミール3Dと連動するのが良いが、これも可能。
カシミール3Dとの連動方法はまたの機会にでも。
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