歯医者
それは昨日の事だった。晩飯を食べてて、ちょっと奥歯に違和感を感じた。舌先で歯を触ってみると、ちょっと「とんがり感」を感じた。一抹の不安を覚えながら、指で触ってみると、確かにとんがってる。
「やばい、かけたか? 」
と思った。以前にも虫歯が原因で欠けた事があり、けっこう治療には難儀した覚えがある。鏡で見ながら、触って見たが、やっぱり欠けてる。う~ん、来るべきモノがきたか。
ただ、夜だったし、今から騒いでも仕方ないので、その日は安静にすることにした。あまり気にしすぎると余計に悪くなる。幸い、痛みは無いので、翌日、歯医者に行く決心をした。
そう、歯医者に行くには、決心が必要だ。
「このまま放置すると余計にひどくなる」
「痛みは一瞬だ。治療するにこしたことはない」
「早く治療すれば、またおいしいモノがおいしく食べられる」
「歯が痛いと、食事も楽しくない」
そんないくつかの理由を思い浮かべた上で、
「明日、絶対に歯医者に行く!
と自分に決意するのだ。そうしないと、ズルズル延び延びなってしまうから。
さて、一夜明けて翌朝。ひょっとして昨日の事は夢だった・・・何てこともちょっと思ったが、ダメだった。会社に出て、
「今日は歯医者に行くため、早めに退けます」
と職場で宣言。自分を追い込んだ。そして、すぐに行きつけの歯科医に電話。夕方の診察を予約した。
仕事もそこそこ、後は任せて歯医者へ向かう。そう、歯の治療は何事にも優先するのだ。歯が痛いと、プライベートだけでなく仕事にも大きく影響する。仕事に集中できなくなるし、今後のいろいろなイベントにも立ち会えなくなる。なので、ココは職場には申し訳ないが、歯の治療は最優先とさせていただくことにした。
そして、歯科医に到着。約2年ぶりか。
決意も新たに扉をあけて入る。うわ~~、久しぶり。受付は新人なのか、かなり若い看護師さん。でも、受付を仕切るおばさん看護師は、前の通りだったな。私のことは覚えていて、
「あら、おひさしぶりね」
と声をかけてくれた。でも、コッチは緊張している。そして、すぐに診察台という名の「まな板」の上に通されるのだ。
まな板の上の鯉、歯科治療前の患者は誰しもそう思うのではないか?と考えながら医者を待つ。すぐに来てくれて診察してくれた。
それによると
・前の治療跡の隙間から虫歯になった
・それでツメモノが外れてしまったようだ
とのこと。あ~、そういうことか。
だったら、すぐに治るかな?と思ったのだが、それは早とちりというもの。レントゲン具合から神経まで達してるらしい。
というわけで、延々と治療が始まる。
いつも思うことだが、歯科医が治療している姿というのは、「人」を相手にしていないように見える。彼らの目は、「モノ」を見る目だ。
「そこに治療すべき歯があるだけさ」
と言わんばかりに治療する。患部を見つめる目は、「物体」を見ている。そして、私の顔面の目の前で、医師と看護師は理解不能な言葉で、つぶやくように会話を行う。
そんな事を治療中考えながら、「これはブログネタになるな」「早く終わって、おいしいもの食べたい」「看護師のオネェさん、美人だ」などと考えながら終わるのを待つ。
結果的には今日だけで終わらず。全部で最低、三回通わないとならないらしい。それは今の治療中の歯だけの場合だろう。後は検診してもらって、他に治療するべきものがでれば、また日が延びる。でも、終わらせないとな。
ホントは半年に一回ぐらいは検診に来てればこんな事にはならないのだが、やっぱり行くべき動機と気合いが無いとこれないというのが、歯医者という場所なのだ。
そういや、なんで歯医者さんが、「モノを見る目」と思った理由としては、
「治療している患部が見えない」
ということに起因するのかも。でも、もし治療している場所を見る事ができたら、たぶん、自分は卒倒しちゃうだろうと思う。だから見えなくて正解なのだ。
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歯医者ってホントに嫌ですよね。
でも、一昔前よりだいぶ丁寧な歯医者が増えた気がします。
やはり患者獲得のためでしょうか。
私も2年前に行ったきりです。あの時はつらかったので、それ以降なるべく丁寧にメンテナンスをしています。
投稿: NO GOLF NO LIFE | 2011年10月17日 (月) 21時14分
TKさんとはLEGACY,CB400SBなど似ている点が多いですが
奇遇にも私も先月末から10年ぶりぐらいに歯医者に通っています
高校生の頃に痛めて神経の死んだ前歯が1本抜けてしまいました
その治療と10年間放っておいた他の治療済みの歯や歯石とりなど
あのドリルでキーン、ゴリゴリと手を握り締めて脂汗流しています
おまけに前歯1本のためにブリッジするので3本の義歯が必要になって
義歯に長持ちするセラミック製のが松竹梅と3ランクあるとの説明を受けて
その金額に青くなってしまいました
まだ完治までに3回ほど通院しなくてはなりません
投稿: 満天の星 | 2011年10月18日 (火) 15時53分
いくつになっても歯医者って、いやなもんです。あの音、あの診察台、なんかあんまりいい思い出なくて。ははは。
ただ、歯医者の治療って昔より全然痛くないと思います。技術も上がってるし、麻酔などの能力もあがってるんでしょうね。それにしても歯医者って、医者というより、「技術者」だよなぁって思います。
確かに歯の治療、しかも抜けた歯の治療となると、値段がモノをいうらしいです。ただ、長くつきあうものだし、食べものをおいしく食べるためには、金に糸目を付けない方がいいかとも思います。私の兄弟が最近、インプラント治療を受けました。金はかかったけど、満足する仕上がりだそうです。ただ、インプラントは技術レベルがモノをいうそうなので、医者は選んだほうがいいそうですけどね。
投稿: TK | 2011年10月18日 (火) 21時49分